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月に行った時計としてはオメガのスピードマスターが有名ですが、それ以外でも偶然に一度だけ宇宙飛行士の腕に巻かれて月面に降り立った時計があったのです。
その過酷な月面探索で活躍したのが、ブローバ製クロノグラフ88510/01でした。
最初にこの時計を見た時、うわっカッコイイなと思ってしまいました。
アポロ15号の船長デイヴィッド・スコットは、なぜか月面での活動の際NASA正式支給品のオメガのスピードマスターではなくブローバクロノグラフを身につけていました。
この謎は、後ほど説明いたします。
このブローバクロノグラフは、当時クオーツは開発されてなく無重力では自動巻きは巻き上げが期待できないので、手巻きであったと推測されています。
BULOVA(ブローバ)は、1875年創業のアメリカの老舗ブランドで今でもセンスのある時計を作り続けています。
ブローバ公式サイト
BULOVA(ブローバ)ジャパン公式サイト
公式サイトでの価格は、74,800円(税込)
ネットではもっと安く購入できます。
時計選びのコツは、第一印象がどうかという事です。
いろいろ悩みに悩んで決めたことで、後悔したことはありませんか?
月面で使用された唯一の個人携帯品がオークションで驚きの落札額
2015年10月22日RRオークションに出品された歴史価値が高いデイヴィッド・スコットのブローバクロノグラフは、市場初の月面で実際に使用された時計だったので,1,625,000ドル(当時の円レートで1億9,700万円)の驚異的な高値で落札されました。
これは、宇宙飛行士の持ち物そしてブローバ製の時計として、RRオークションでは最高の落札価格となりました。
なおオークションに出品された時計のナイロンベルトは、NASAの正式支給品であったことが確認されています。
これがなぜデイヴィッド・スコットが、ブローバクロノグラフのプロトタイプを持っていて、ベルトがNASAの正式支給品であったのか解明されていません。
月面着陸の時、彼に何が起こったのか
この時計を腕に巻いていたのは、デイヴィッド・スコットでした。
彼はNASAに選ばれた宇宙飛行士として、ジェミニ8号、アポロ9号そしてアポロ15号
に乗船し、1971年7月アポロ15号では船長として月に旅立ちました。
デイヴィッド・スコットは、月面に足跡を残した7人目の人として記録されています。
初の月面探索車を運転したのも彼でした。
NASAは、すべての宇宙飛行士に正式装備品としてオメガのスピードマスターを配布していました。
デイヴィッド・スコットも腕につけていたのですが、2回の過酷な船外活動を終えた時、スピードマスターのクリスタル風防が外れてしまっていることに気が付きました。
そこで彼は3回目の船外活動には、個人の装備品として持ち込んでいたブローバクロノグラフをつけて臨んだのでした。
あらかじめ彼は今回の月面での活動が困難を極めるものになるに違いないと予想していたので、ブローバ社の要請も友人を通してあり正式装備品のオメガのスピードマスターのバックアップのためプロトタイプのブローバクロノグラフを着陸船・ファルコンに持ち込んでいたとの事です。
この経緯は、2020年3月18日にデイヴィッド・スコットがお亡くなりになりましたので、いまだに謎のようです。
宇宙飛行士には、いくつかの私物を持ち込むことが正式に許可されていて、多くの飛行士は予備の時計を用意していたようです。
1分1秒を争う船外活動で、時計を失うことは生死にかかわります。
デイヴィッド・スコットのブローバは、NASAの宇宙計画に外国企業の時計が採用されているのに不満を感じていたブローバ社が、プロトタイプとして製造したクロノグラフであったと言われています。
実はブローバ社は、NASAの宇宙計画に深く携わっていて1969年のアポロ11号の人類初の月面着陸際“静かな海”に設置された観測機器には、ブローバアキュトロンが搭載されていました。
ブローバアキュトロンは、月面からのデータ送信を正確に行っていたのでした。
アキュトロンの音叉(おんさ)時計は、現在も新ブランド「アキュトロン」で発売されています。
ACCUTRON(アキュトロン)公式サイト (accutronwatch.jp)
その歴史的復刻版の、精度、価格は?
アポロ15号の船長が実際身につけていた時計と思うと、感慨深いものがあります。
歴史的な復刻版と言えるのではないでしょうか。
正式名は、ルナ パイロット クロノグラフです。
デザイン的にも非常に洗練されてますね。
オリジナルにはないのですが、4時と5時の間に日付が追加されています。
そして側面のプッシュボタンは珍しい板状ですが、リューズに接触しないように上下ともシンメトリーにきれいに配置されています。
お互い接触しないように設計されています。
写真を見てわかる通り、替面ファスナーブラックナイロンベルトの他に革ベルト、調整工具のバネ棒外しが付属しています。
予想以上に立派なスペシャルボックスに入っていました。
クロノグラフで精悍な顔付が印象的です。
ブローバは、1960年に世界初の音叉時計アキュトロンを開発し、その精度は当時としては驚異的な月差一分というものでした。
現在は262kHzの高振動で作動する高精度クォーツ搭載で、公式メンテナンスを検索するとシチズンカスタマーサービスと出てくるので安心して使用できます。
私のブローバも、販売店で時刻合わせをしてもらっただけで、一度も自分では時刻合わせをしていません。
スペシャルボックスの中には、こんなものも入っていました。
地球に帰る!
ブローバムーンウォッチの仕様表
ブローバムーンウォッチの裏ブタには、
アポロ15、7月26日から8月7日との記載があります。
最近ひっくり返してみて気が付きました。
ムーブメント | ハイパフォーマンスクォーツ/クロノグラフ |
ケース素材 | ステンレススチール |
ストラップ素材 | カーフレザー |
ケース径 | 45mm |
ケース厚 | 13.5mm |
ガラス素材 | サファイアガラス/無反射コーティング |
防水性 | 5気圧防水 |
重量 | 約110g |
その他 | 交換用具付スペシャルボックス入り |