はっきり言って、これはいいヘッドホンです。名機です。
開放型のリファレンススタジオヘッドホンなんですが、リスニング用として家で長時間くつろいで聴くことができます。
絹のような肌触り音なのに、広い空間の色々な所から音が聴こえてきます。
合唱曲を聴くと、コーラスが満点に輝く星空のようにキラキラ輝いて降って来ます。
あれっ!こんなところから音が降ってくる!という感じです。
いざ!ヘッドホンをつけてみると、
頭にのせるだけでヘッドバンドの部分が伸びてジャストフィット、
イヤーパッドはベロア地ですべすべして気持ちがいいです。
海外のヘッドホンメーカのAKGの音作りと物作りには感心しました。
デザイナーが作ったような製品です。
あっ!sonyのヘッドホンも素晴らしいです・・・
K712PROがピッタリなのはこんな人
自然で思わずほっとする癒し系の音が好きな方には、ベストな選択です。
キンキンするような刺激的な音はしません。
高域はす~と何処までも伸びていく感じで、低域は締りのある音で開放型なのに意外と量感と迫力があります。
音の粒子が細かく、そしてどこまでも美しく響きます。
開放型のヘッドホンでは低域が出にくいのですが、しっかりと表現します。
音の空間も広く前後の奥行も正確に表現するため、聴きなれた曲にも新たな発見をすることができます。
解像度も高く、音質的には非常にフラットな特性です。
また大きく感じる割には重量は軽く、イヤーパッドもベロア地で蒸れません。
イヤーパッドの換えも簡単に購入でき、人気があるのか種類も豊富です。
唯一の欠点は、大きく開放型で音漏れするので外出には向かないところだけです。
K712PROはこんな音
リンダ・ロンシュタット Linda Ronstadt の「ホワッツ・ニュー」WHAT’S NEWを試聴
【試聴環境】
・SACDプレイヤー DENON DCD-2500NE
・ヘッドホンアンプ LUXMAN P-200
往年の歌姫リンダ・ロンシュタットが、名編曲者のネルソン・リドルと彼のオーケストラをバックに歌ったSACDで聴いてみました。
私の愛聴盤ですが、嫁さんも持っていました。
3曲目の「ティアーズ・アウト・トゥ・ドライ」GUESS I’LL HANG MY TEARS OUT TO DRYを聴くと青春時代に帰ったように胸がキュンとなってしまいますね。
絹のようなストリングス上に美しい歌声が、浮かび上がって来ます。
伴奏の楽器のひとつひとつが、前後左右に綺麗に配置されて非常に感動的な音です。
声が大きくなる場面で身構えたのですが、す~と伸びてとても耳当たりのいい音でした。
仕様はというと
キャリングポーチとカールコードが付属しています。
コードの交換も簡単で、コード側の丸いぼたんを押しながら引き抜きます。
簡単に交換できるので、リケーブルする場合も便利です。
ケーブルもいろいろなメーカーから発売されていますが、
純正のケーブルも高音質なのでそのまま使う事をおすすめします。
仕様 | |
---|---|
■タイプ | オープンエアー型 |
■用途 | リスニング |
■インピーダンス | 62Ω |
■最大入力 | 200mW |
■感度 | 93dB SPL/mW(1kHz) |
■プラグ形状 | 3.5mmステレオ・ミニプラグ(金メッキ) |
■ケーブル長さ | 3m、着脱式、片出し |
■質量 | 298g(ケーブル除く) |
■付属品 | 3mストレートケーブル(OFC)、5mカールコード(OFC)、標準プラグアダプター(ねじ固定式、金メッキ)、キャリングポーチ |
■生産国 | スロバキア |
■イヤーパッド | アラウンドイヤー、着脱式、ベロア製 |
最後にないしょないしょの話
内緒の話をします。
何ですか?
K712PRO、買取価格が高いので売っちゃおうとしてたんです。
裏切者!!!
でも止めました。
久しぶりにリンダ・ロンシュタットを聴いて感動しました。
めちゃくちゃいい音で鳴るんです。
そして反省しました。
永久保存版にします!