今回は、長年多くの人に愛され続けているロングセラー機HD25を紹介します。
このHD25はモニターヘッドホンという位置付けですが、
低域の押し出し感と音圧の強さからクラブハウスのDJ用として使われているようです。
本当にパワフルです。
私の最初に感じた印象は、”あれっ?楽器の音しかしない”でした。
ノイズが全く聴こえないのです。
これは高域を無理に伸ばしてないからだとも考えられます。
そして驚いたのは、ボーカルが妙に生々しく色っぽく聴こえることです。
キンキンした刺激的な音はしないのに、ベースの音はグイグイと迫ってきます。
ボリュームを上げても、うるさくないのは不思議です。
不思議ですね。
これに対抗できる機種は、アシダ音響のST-90-05しかないでしょう!
HD25がピッタリなのはこんな人
①ダンスミュージックが好きな方
ダンスミュージックだけでなく、ロックやポップスを主体に聴くのにピッタリです。
②DJ用のヘッドホンをお探しの方
周波数特性をみると100Hz付近と10kHzのところに盛り上がりがあり、
ここがベースとハイハットの音の帯域なので音が張り出してきます。
さらに 6kHz 近辺を抑え込んでいるので、
キンキンした音がしないのです。
この特性があるので、爆音の環境の中でも正確に音を把握することが可能になります。
ヘッドホン自体大きくなく耳載せタイプなので、音場は広いとは言えず、細やかな音を楽しむクラシック好きには向かないと思います。
刺激的な音はしないのに、中低域がずんずん張り出してくる不思議なヘッドホンです!
HD25で試聴
マイケル・ジャクソン BAD を試聴
【試聴環境】
・SACDプレイヤー DENON DCD-2500NE
・ヘッドホンアンプ LUXMAN P-200
うわっ!凄い迫力!
ボーカルは生々しくベースとハイハットが強烈に張り出してきます。
鳥肌が立つくらいの迫力です。
もう古典的ともいえるアルバムですが、マイケル・ジャクソンは大スターだったので楽器、バックミュージシャンと録音機材も最高の物を使ってた事が分かる音作りです。
HD25の特性もあって、ノイズ感を全く感じません。
ちょっと試聴しようと思っていたのに、2回も聴いてしまいました💦
HD25の仕様は
ヘッドの部分をこのようにぐいっと曲げることができます。
片手で耳に当てるためですね。
あ!完全にDJ仕様なんだ。
仕様 | |
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■型式 | ダイナミック・密閉型 |
■周波数特性 | 16~22,000Hz |
■インピーダンス | 70Ω |
■感度 | 120dB |
■ケーブル形状 | 約1.5mスチールケーブル(右側片出し) |
■プラグ形状 | ステレオミニプラグ(L型) |
■重量 | 約166g(ケーブル、プラグ含む) |
■付属品 | ステレオ標準変換プラグ |
最後に一言
HD20は、海外のメーカーの製品であるため非常に個性的なヘッドホンです。
本当にパワフルに鳴りまくります。
また長年愛用されているため、ケーブルやイヤーパッドの交換も可能で
インターネットで検索すると様々製品がヒットします。
ケーブルを交換すると、ガラリと音が変わりますが付属のケーブルでも高品質な音を堪能できるので、純正品をおすすめします。
ケーブルの長さが家で使うには、1.5mはちょっと短いですよね。
スマホにはちょっと長いと思いますけど。
私は、家で聴くのでオーディオテクニカの延長コードを使っています。
長年使っていますが、音質の劣化は感じません。