【アシダ音響ヘッドホンST-90-05】このクラス最強、音楽が楽しい!

偶然目にとまったこのアシダ音響のST-90-05というヘッドホン、
なんだか昔のおじいちゃんの時代のレトロな外観に惹かれて買ってみました。

ハマー

この外見から全然期待せずにPCにつないで
YouTubeの音楽クリップを聴いてみると、
凄い迫力にびっくりしました。

インピーダンスが低いので、すぐに大音量になるので注意が必要です。

地味な外見が逆にかっこいいです。

目次

安い、リッチな音、軽い、の三拍子そろったヘッドホン

価格は、驚きの6,000円ちょっと
この価格帯では、他にライバルは見当たりません。

レトロな外見からは想像できないパワフルで豊かな中低域。

ハマー

腰が抜けそうなくらいびっくりしました。


高域も素直でくせのない音、耳に刺さるような刺激的な音は全く出しません。
音場も広めでホールに響く音などを豊かに正確に表現します。

シンプルな構造で重さも約110gです。
小型オンイヤータイプヘッドホンで、耳をおおうのではなく
ちょこんとのせるタイプ。


長さの調整も楽にできます。


イヤーパッドも肉厚で柔らかく小さいので、夏でも蒸れにくいです。
側圧も小さく、長時間の鑑賞でも疲れることはないですね。


構造もシンプルなので、壊れにくいと思います。

このST-90-05は、創業70年のアシダ音響(株)が、
一般ユーザー向けに国内生産にこだわり開発した 高音質ヘッドホンです。
1957年に業務用ヘッドホンの「ST-90」を音楽用として製品化。
理論値 1 テスラの強力な磁気回路を搭載しているようです。

試聴レポート

1.Charli Xcx  「How I’m Feeling Now」

 Charli Xcx  「How I’m Feeling Now」の9曲目「party 4 u」で試聴。
 このCharli Xcx個人的にとても大好きなんです。


【試聴環境】
・SACDプレイヤー DENON DCD-2500NE
・ヘッドホンアンプ LUXMAN P-200

このヘッドホン、サイズ的には小ぶりですが、
なんとも広がりのある響きを作り出します。


高域のボーカルは、少しハスキーに感じますが
強調感もなく自然にロールオフして耳に刺さるような感じは全くありません。

中域は、少し前進して聴こえ意外とパワフルで厚みがあります。

低域はと言うと、これがこのヘッドホンの最大の長所ですが、
非常にパワフルに鳴ります。
曲のサビの部分では、ダンピングのきいた強烈なベースの音に驚かされます。
芯のある太くて豊かな低域の表現です。
高品質のヘッドホンアンプで鳴らすと、スーパーウーファーが鳴っているのではないかと錯覚するほどの豊かな音がします。

2.カプースチン:8つの演奏会用練習曲&24の前奏曲

カプースチン:8つの演奏会用練習曲&24の前奏曲
カテリーネ・ゴルデラーゼ(ピアノ)
で試聴。

【試聴環境】
・SACDプレイヤー DENON DCD-2500NE
・ヘッドホンアンプ LUXMAN P-200

 1971年5月31日生まれのジョージアの女性ピアニスト。
この8つの演奏会用練習曲の最初の曲が大好きで毎日聴いています。
ジャズのインプロヴィゼーションのような美しい曲が、即興ではなく音符で表現されていることに驚きを禁じえません。
ST-90-05で聴くピアノは、本物のピアノの音がします。
低弦の音も正確です。
ピアノの種類も判別できます。
スタンウェイかベーゼンドルファーか。

3.ハイドン:交響曲第88番「V字」・第100番「軍隊」

ハイドン:交響曲第88番「V字」・第100番「軍隊」
ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団

【試聴環境】
・SACDプレイヤー DENON DCD-2500NE
・ヘッドホンアンプ LUXMAN P-200

ステレオ初期に録音された20世紀の巨匠ブルーノ・ワルターの屈指の世界遺産ともいえる名演奏、名録音!

ビバリーヒルズに引退して暮らしていたワルターをコロンビアのプロデューサー、ジョン・マックルーアが説得し、当時最高の機材を使って録音したものです。

ワルターのためにジョン・マックルーアは、コロンビア交響楽団を組織して音響的に優れたアメリカン・リージョンホールで録音しました。

演奏はと言いますと、ワルター独特の優美でニュアンスの豊かな情感が満ちていて、とても比較的小型のコロンビア交響楽団だと思えないスケールを感じさせるものとなっています。

ST-90-05で聴くと、低弦がこの豊かな響きを持つリージョンホールに朗々と響き渡るのが快感です。

この演奏は何度もリマスターされ、そのたびに高域が神経質にキンキンしたものに変わり、それが不満でしたが、ST-90-05では全く素直な高域で安心して聴くことが出来ます。

そしてさすが業務用ヘッドホンの会社が作った製品、1960年初頭の雰囲気まで忠実に再現します。

主な仕様

■型式 : ダイナミック型
■周波数特性:5Hz~40kHz  
■インピーダンス:40Ω
■感度:104dB
士質量:約110g(コード含まず)
カタログ上では、ハイレゾ対応ヘッドホンのように高域はかなり上まで伸びてます。

この簡易な19cm×17cm×6.7cmの箱で届きます。

ハマー

まさに業務用という感じで、ヘッドホンがポンと入っていました。

私の評価

 満足度 ★★★★ 5
高域の質 ★★★☆ 4
中域の質 ★★★☆ 4
低域の質 ★★★★☆4.2
細やかさ ★★★☆☆3
迫力   ★★★★☆4.2
音場の広さ★★★★☆3.9

満足度が高いのは、6,000円台でこのクオリティだからです。
このレトロなデザインのヘッドホンをあなどってはいきません。


インピーダンスが低いため、ウォークマンのようなポータブルオーディオプレイヤーでも十分な音量が取れます。


ボリュームを上げると爆音になるので、注意してくださいね。

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この記事を書いた人

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